fanwoodのブログ

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70代老人の呟き・写真・俳句・暮らしなど。

2020-01-01から1年間の記事一覧

鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)7月17日~22日

鷹乃幼鳥が飛ぶことを学習することで、巣立ちの季節です。鷹だけでは冬の季語ですが、夏の季語としては「鷹の塒入」(たかのとやいり)、鷹の塒籠、塒鷹、鳥屋籠(とやごもり)、毛を替うる鷹、はし鷹などがあります。その他、鷹化して鳩と為る(春)、鷹狩…

蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日~16日

蓮の花が咲く季節です。インドが原産で早朝に開花して午後に閉じる。これを繰り返して4日目に花びらを散らします。その清々しい花の姿は古くから漢詩に詠われ、「君子花」とも言われます。仏教では極楽浄土を象徴する花として「蓮華」と呼ばれます。花が咲き…

小暑・温風至(あつかぜいたる)7月7日~11日

小暑は夏至後15日目にあたります。この日から暑中となるが例年ほとんど梅雨のさ中であり、夏至や大暑ほどの印象はなく、むしろ、梅雨明けの前の大雨が降ることが多い。実際、この数日は九州地方では記録的な大雨で各地の河川の氾濫や土砂崩れで大きな被害を…

子機織の秘密基地なる矢車草

子機織の秘密基地なる矢車草 扇木 季語では矢車菊の傍題として矢車草が載っているが、花図鑑では矢車菊の名称で統一されているそうだ。矢車菊の上にきりぎりすの幼虫がとまっていた。きりぎりすは秋の季語。そこで傍題のを使って子機織(はたおり)としてみ…

半夏生(はんげしょうず)7月1日~7日

「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の漢名で、「半夏生」はこの草の生える時季ということです。烏柄杓は浦島草や蝮草と似ています。半夏生は夏至の第三候にあたり、夏至から数えて11日目。一般にこの日は田植えを終える大切な節目の日で、各地でいろい…

コロナ禍のどこ吹く風と羽抜鶏

コロナ禍のどこ吹く風と羽抜鶏 扇木 緊急事態宣言が解除になったが二次感染が予想されるなど まだまだ安心はできない。そんな世相のなかにあって、 羽抜鶏は我関せずと今日も飄々と走り回っている。

菖蒲華(あやめはなさく)6月26日~30日

あやめの咲くころです。実際のところ、あやめが咲くのは5月頃。あやめとよく似た花に「杜若」と「花菖蒲」があります。見分ける方法としては、水辺で咲いているのは杜若か花菖蒲。乾いた畑で咲いているのはあやめか花菖蒲。一番良く分るのは花弁の模様で、杜…

鈴蘭に挨拶さるる朝かな

鈴蘭に挨拶さるる朝かな 扇木 朝の散歩で鈴蘭に出会った。鈴蘭は顔を下げており、まるで私に挨拶するようで気分が良くなる。散歩の効用はこんな所にもある。 鈴蘭に託す一言一句かな 比奈夫

滑稽 挨拶 即興

山本健吉は俳句の特徴を「滑稽、挨拶そして即興」の3点を上げています。重次師も「滑稽」が俳句の本質の一つとしており、俳諧には「反骨の精神とも言うべきユーモアのエッセンスが基底に流れている」と指摘しています。私も意識して俳諧味のある句を作るので…

老といふ未知の世界や星涼し

老といふ未知の世界や星涼し 扇木 還暦を過ぎてから未知の老人の世界に踏み込んだと言えよ う。思った以上に新たな発見、経験が待っていた。老もま た楽しからずやである。 老たのしたまに草矢も草笛も 後藤比奈夫

乃東枯

乃東枯(なつかれくさかるる)6月21日~25日 「夏枯草」が枯れる時期です。「夏枯草」は「靫草」(うつぼぐさ)の異名ですが、歳時記では「夏枯草」(かこうそう)が傍題として扱われています。靫草はこの時期から咲き始め、枯れるのはもっとあとなので、漢…