竹笋生
竹笋生(たけのこしょうず)5月15日~20日
竹笋生(たけのこしょうず)5月15日~20日
東京ではすでに九州産の筍などが店頭に出回っています。「笋」は「筍」の別字体。「竹笋」(たけじゅん)も筍です。筍は古くは「たかんな」と言われ食用にされてきました。そのためか、季語「筍」は歳時記の「野菜・作物」の項に分類されています。子がその親より優れていることのたとえである「筍の親まさり」はまさに親竹と同じ高さになる筍の成長ぶりから生まれたもの。筍、竹に関した夏の季語をあげますと、竹植う、竹落葉、竹の皮脱ぐ、竹の花、若竹、竹床几、竹煮草、筍梅雨、筍流し、筍飯などがあります。ところで、竹の葉は春には黄色に、秋には青々と茂るから「竹の秋」は春の季語、「竹の春」は秋の季語となります。
昨日、東京都庭園美術館の「キスリング展」を観てきました。美術館は昭和8年(1933年)に朝香宮家がアール・デコ様式を取り入れて建てた邸宅を美術館に改装したものですが、当時の内装が残された貴重な歴史的建造物として国の重要文化財に指定されています。平成26年(2014年)には新館がリニューアルオープン。見学者も少なくゆったりとした気分で絵画を鑑賞することが出来ます。こぢんまりとした庭園の散歩で気持ちもほぐれます。
緑陰や戯れの鯉睦まじく 扇木
green shade:
carps are playing
affectionately
鯉はしづかに水に逆らふ夏柳 林 翔