乃東枯（なつかれくさかるる）6月21日～25日 「夏枯草」が枯れる時期です。「夏枯草」は「靫草」（うつぼぐさ）の異名ですが、歳時記では「夏枯草」（かこうそう）が傍題として扱われています。靫草はこの時期から咲き始め、枯れるのはもっとあとなので、漢…

蚕起食桑（かいこおきてくわをはむ）5月21日～25日 蚕が桑の葉を食べ出す。歳時記では蚕は春の季語となっていますが、夏は蚕、秋は秋蚕とあります。明治時代に養蚕は隆盛期を迎え、世界一の生糸（シルク）の輸出国となりましたが、1940年には絹の代替品とし…

竹笋生（たけのこしょうず）5月15日～20日 竹笋生（たけのこしょうず）5月15日～20日東京ではすでに九州産の筍などが店頭に出回っています。「笋」は「筍」の別字体。「竹笋」（たけじゅん）も筍です。筍は古くは「たかんな」と言われ食用にされてきました。…

蚯蚓出（みみずいずる）5月10日～14日 ミミズが地上に這い出る時期ということです。「目見えず」が転じて「ミミズ」になったと言われています。ミミズは古くから漢方薬として使われていますが、近年では数種類のミミズを3世代にわたり交配させ独自に開発され…

立夏・蛙始鳴（かわずはじめてなく）5月5日～9日 路上ライブに合わせてジャンプ 五月から夏の節季に入ります。二十四節季では立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑と続きます。この頃になると蛙が鳴き始めると言うのですが、都会に住んでいるとなかなか実感が…

牡丹華（ぼたんはなさく）4月30日～5月4日 牡丹の花咲く季節。中国では「花王」と賞され、中国名「牡丹」、「ぼたん」はその音読みです。俳句では夏の季語として扱われ、傍題として、「富貴草」「深見草」などがあり、「ぼうたん」という柔らかく優雅な呼び…

Oh, Pretty Woman Pretty woman, walkin' down the streetPretty woman the kind I like to meet 映画『Pretty Woman』は1990年に公開されたリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ主演のロマンティック・コメディ。ロイ・オービソンの「オー・プリティ・ウー…

霜止出苗（しもやみてなえいずる）4月25日～29日 霜が降りなくなり稲の苗が生長する時期です。霜は冬の季語ですが、春の季語として「春の霜」のほかに「別れ霜」（傍題として「忘れ霜」「霜の名残」「霜の別れ」「霜の果て」「晩霜」）があります。これは、…

穀雨 葭始生（あしはじめてしょうず）4月20日～24日 穀雨は二十四節気の第六番目。この日から次の節気の立夏前日までとなります。すべての穀物を潤す春の雨である穀雨は田畑を潤し、穀物は生長始める時季です。 また、葭始生は葭が芽を出し始める時期です。…

虹始見（にじはじめてあらわれる）4月15日～19日 虹が初めて出る頃の時期です。季語は「春の虹」。その年に初めて見る虹は「初虹」となります。虹は大気中の雨粒がプリズムの役割をして出来るために、太陽の光の強さが必要です。雨粒が大きいほど色も鮮やか…

鴻雁北（こうがんきたす）4月10日～14日 旧暦3月6日 花見山（福島市）より吾妻山方面を望む 雁が北はシベリア方面へ帰って行く頃。「鴻」は大型、「雁」は小型の雁をさすと言われます。現在、雁はほとんど宮城県の一部にしか渡ってこないそうです。季語とし…

蹲踞（つくばえ）は茶室に入る前に心身を清めるため、庭先に備えた石や岩などをくりぬいた手水鉢のことです。東京国立博物館の庭園には茶室・六窓庵があり、その蹲踞は四方仏水盤といわれる形式のもので、延長3年（925）関白藤原忠平が建立した法性寺（山城…

春の夜や犬を相手の独り言 扇木 Spring night: muttering to myself while strolling with my dog 春の夜の暗しと吠えてゐる犬か 高野素十